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紙まつり

ここの所毎日同じような日々ですので、内容が似たような事ばかりで
すみません<(_ _)>
目下あたくしの最大の関心事なのでしょうねきっと。 という事で。


時たま、「細かく描かれますねえ」と言われます。
あたくしは、絵描きにありがちな「余白恐怖症」?なのか
どうかよくわかりませんが、画面の余白がなくなるまで描けば
終わるという事は知っています。
細かろうが、描くものがあってそれらをかたっぱしから描いていけば
そのうち終わります。

&洋画出身なものですので、失敗しても、その上から上から
また描けばその内終わる事も知っています。


ここの所、紙が飛ぶように無くなります。
なぜ描き直しになるかは前回までに述べましたが
今までと何が違うかを、本日ようやく認識しました。

今回の作品は
・ 細かくない(おおざっぱである)
・ 余白がたくさんある(描くものは少ない)
・ 厚塗りはできないので一発描き要素が高め。

という事で、本描き、のつもりが何枚も練習になっていくという。
初めてかもしれません。
というか、なるほど、今までこういう事をやってこなかったのね、と。

一枚の絵のために、何枚も何枚も(人に見せない)デッサンをするとか
ぜんぜんして来なかったですね。サボるというより
なにぶん短気なもので、いきなり本番→失敗してもリカバー で
やってきました。

あ、でも絵本をやるようになってからは、人様に見せないラフのボツ
というのはいっぱいやりましたねえ。

とかとかで、もうしばし、一枚の絵のために練習を何度もやって
紙をどんどん消費すると思います。
紙まつり、何か楽しくなってきました。




| その他 | 23:44 │Comments0 | Trackbacks0編集

描き直し

昨日の内容と同じ様な話です。

本日も絵を描きました。
ある一枚を、どう描こうか、ちょっと悩んだので、
先日のボツの山から、ボツになった同じのを出して
練習台として色をつけてみました。

上手に出来ました。
もう、それでいいじゃん!という感じだったのですが、
変更後にカットになった物モノも描かれているので
本番には出来ません。

また新しく紙を出して描きました。
途中までは良かったのですが、ここの所に柄を入れてみたら、
とかアドリブでやってたら失敗しました(>_<)
未練たらたらで、見ようによってはいいんじゃん?と思おうとしましたが
良くないものはやっぱり良くないなあと。

気を取り直して3枚目。
三度目の正直!
いいのが描けました!

結果、一枚の絵を描くのに紙代おおよそ700円。
でも、いいのが描けたから、しゃーない(^o^)丿
と。
いいのが描けたらたいがいご機嫌です。



| その他 | 23:24 │Comments0 | Trackbacks0編集

紙ちゃん2

またしても紙の話。

最近 本描きは ホワイトワトソン紙に 
三菱の最高級色鉛筆「ペリシア」の黒で主(おも)線を描く事が多いです。

ペリシアは油性で黒がとても強くて、描きごこちが良いので
下描きとかにもそれを使っています。
でも油性なので、消しゴムで消しても、ある程度までは薄くはなってくれるのですが
真っ白には戻りません。
ちょっと位なら何とか修正しますが、それ以上の修正、変更になると
新しい紙に描き直し! という事になります。

今年に入ってからの仕事で、本描きにはいってからの変更!で
どういう訳か、すでに描き終わったページがボツに!!!
という事件(?)が相次いでいます。
今回も大量に出ました。
数えてみたら10枚でした。
いくらか計算してみたら、ボツの紙代 計2500円也でした。(現時点で)

これをどうとらえるか。
必要経費である事は間違いないのですが、こんなもんっすよー(^o^)/と
笑ってよいのか、多いのか。
夫婦二人でごはん食べに行けるなあ、なんて思ったりして。

小さく切って、裏に絵を描いて売ろう~っと。
などと、つましい事を思うのでした。
まだまだ「アルシュ」への道は遠そうでございます。



| その他 | 22:55 │Comments0 | Trackbacks0編集

紙ちゃん

いやー、あたくしが悪うございました。
と反省。
絵がじょうずに描けないのは、ホワイトワトソン(紙)さんのせいでは
なくて、あたくしに迷いがあった事が原因と判明。

悪かったねえ、と言うと、
ぜんぜん気にしないで、よくある事よ。 と言います。(紙が)
あの方は真っ白いだけあって、何でもうけいれる包容力があります。
みならいたいものです。

うまくいかない事があると、これとこれさえあればうまく行くのに!と
思ってしまいますが、大抵そんな事はありません。
今回も、元はと言えば、あたくしがある巨匠の絵を見て、
「すげー、こんな風に描いてみたい!」
という所から始まった、ないものねだりのアイウォンチュー!だったようです。
無いものは出ません。振っても出ません。

ああ、自分を見失っていたのね、と気づくと、
自分の持っているものしか持っていない事を知ります。
そうしますと、スルッと紙が応えてくれたりしまして。
ホント、優しいものなのでございます。
昨日今日と仕事してまして ホワイトワトソンと自分、
仲良しだなあ、なんて思ったりして。


(とか言いながら、先日通販で頼んだ新しい紙が明日届きます。)



| その他 | 23:40 │Comments0 | Trackbacks0編集

紙さま

ちかごろ絵を描いておりまして、イメージで欲しい絵と
描かれた絵がなーんかこう違う。
もっと、グズグズしてピヤッとしてほしいのに
ツルンとしてたりして。
結果、紙かと。

あたくし基本的に紙はホワイトワトソンというのを使っております。
とにかく白い。発色が良い。& 輸入の外国水彩紙に比べると
すごくコスパが良い。
確か初めて絵本の仕事をした時に、初めて(だったか?)その
ホワイトワトソンの超特厚口300gというのを、ずいぶん緊張して
買って&描いたものでした。 (それまではホームセンターとかで
買った(子供用)画用紙だったと思います)
その後、トレース(透かして写す)の必要から厚口190gになったり
しましたが、ずーとホワイトワトソン。
とにかく癖が無く、慣れてしまえばただの紙。
じゃんじゃん描けます。
でも、某仕事の時に、本描きしたものがじゃんじゃん
(変更&修正)でボツ(→ただのチリ紙)になったときは
鼻血が出そうになりました。(内緒ですが)

とにかく、その永らくお世話になっておりますホワイトワトソンさんが
ちかごろちともの足りない。

本日嫁が町に出たので、試しにサンプルを買って来てもらいました。
水彩紙の王様、フランスの「アルシュ」という紙。
ちょっとしたスケッチブックでも数千円する高級品なので
300g10枚入り1000円のポストカードサイズのを。

アルシュといえば、昔嫁がリトグラフ(版画)をやっていたときに、
たまに見た事がある何だかよくわからんが、とにかく王様、
やたら高い。位にしか認識してなかったのですが、本日そのビニールを
開けて一枚出してみたら、「おおーっ」と。
その重さ硬さ、目の粗さに品がある。(←笑)
若干後光がさして見えました。
「ああー、これはイケるで!」と。 
「こりゃ、グズグズでビヤッと来るで!」と。 (←まだ描いた訳では無い)

オカモト選手の道具道楽、紙の部へと入っちゃうの?
な今日この頃。



| その他 | 23:45 │Comments0 | Trackbacks0編集

空冷

数年ぶり?に坊主頭にしました。

あたくしたいがい坊主にしたがるのですが、ここ数年来?
展示やらイベントやら人前に出る事が続いたりで
嫁にストップをかけられていたのですが、
先日の展覧会が終りまして、晴れて解禁。
今年はもう引きこもります。(あ、そうでもなかった!)
というのと、

ここの所仕事で頭を使う事が多く、
キャパの無いあたくしの頭は回り続けてオーバーヒート。
頭が熱くてしょうがない、あ”~!!!
となっていたのもありまして12ミリバリカンでジャーンと
やってもらったのでした。

久々ではじめ、首回りがスースーして首がおかしくなったりも
しましたけれども、頭もスースーして快適!
空冷になったので、頭も回りだしました。
これ以上負荷がかかると、次は熱冷まシートによる水冷(違うか?)
になります。
日本の夏は暑うございます。



| その他 | 22:19 │Comments0 | Trackbacks0編集

ワンダー展 その3

さて、3つ目のワンダー、レリーフです。
レリーフは浮彫りとも言われて、本来は彫ったものらしいのですが、
あたくしのは「なんちゃって」なので、紙粘土を貼った(若干盛り上がった)
半立体です。

タロット シリーズ(15点)
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↑左上から右回りに 「魔術師」 「正義」 「力」 「吊るされた男」
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「審判」 「悪魔」 「教皇」
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「世界」 「節制」 「隠者」 「恋人」
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「女帝」 「愚者」 「戦車」 「太陽」

で、このシリーズの発端?は、
以前マオ猫で有名な山口マオさんの展覧会を観に行った際に
マオさんの絵につけてある額がとっても素敵だったので紹介?して頂きました。
熊本で、家具やら額やらを作られている、時松宏樹さんという作家さん。
ウチの奥様の「時松さんの好きにやって下さい!」というリクエストで
まず15点の額が届きました。
んでもって時松さんが「展覧会は観に行きますねー」との事。
はるばる熊本から!!! といプレッシャー!!!(@_@;)

マオさんもおっしゃってたそうですが、本当に癖の強い額たち。
それがゆえに何か創作意欲をかきたてられる様な…。
ひし形、六角形とか、左右に大きく窓がズレている額とか、
「どうせいっちゅーの?」とも思いましたが
これは時松さんからの挑戦状だ!と認識。
下手をすると簡単に絵の方が食われてしまいます。
最初からレリーフにしようという計画はあって、この時にはもう「バビロン」も
作り始めていたので、バビロンと額の共通項~~~~~!!!

という問いに対して出ました答えが「タロットカード」でした。
で、一旦タロットで行こう!と決まってからは
あ、ひし形の額は「審判」!
これは「太陽」、これは「世界」
これは「戦車」で決まりでしょう!と、あっというまにもれなく15点の額に
15点のモチーフが決まりました。
(「戦車」と「正義」のみ一部額の前面まで飛び出しています)

で、基本的にこのシリーズは模写です。
縦長のレイアウトを丸くしたり四角にしたり、何種類かのカードを合成したり
してますが。
13枚は「マルセイユ」判、 「女帝」「太陽」の2枚は「ウェイト」判というカードを
元にレリーフにしてあります。

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会期中、ホントに時松さんが観に来て下さいました。↑(右)
とっても喜んで下さって、あー良かった~!と。
今回あたくしの展覧会だったのですが、実は同時に、時松さんの展覧会でもあって
時松さんののお知り合いやらお客さん?やらもいらっしゃいました。
みなさん異口同音に 「いい額だね~」と。

今回の展示の真打!タロットシリーズには
こんなドラマ?があったのでした。
時松さん、ありがとうございました!


以上、「ワンダー×ワンダー×ワンダー」報告でした。



| 展示・イベント | 11:38 │Comments0 | Trackbacks0編集

なかなか

誰も気にしてないとは思いますが、ここの所ずーと、
ワンダー展その3を書かないといけないなー、とおもいつつ
ズンドコ日々が過ぎて行きます。
最近も仕事の途中に、当初の予定通り進もうとしたところ、
?アレ?コレハオカシイゾ!?
となりまして、その後丸4日?位調べ物をしておりました。
久々に大きな図書館に行って、バッサバッサ大辞典系の本を借りましたら
帰りが重い硬い痛い重い…。
と、そんな事してましたらズンドコズンドコ♪日々は往く!なのでした。
ワンダー展その3、誰も気にしてなくても
近々きっとそのうち…。



| その他 | 23:50 │Comments0 | Trackbacks0編集

たくさんのふしぎ7月号



6月になりました!
明日6月2日 月刊たくさんのふしぎ 2017年7月号(第388号)
「すれちがいの生態学 キオビベッコウと小道の虫たち」が刊行されます。

「まちぼうけの生態学」
「おいかけっこの生態学」
に続く、遠藤知二先生の「生態学」シリーズ、三部作のファイナルとなります。

思えば、昨年の夏、草むらで遭難しかけたのがこの取材でした。
&ワンダー展の準備が始まる直前までやっていまして、あんなことこんな事
あったよね~、と。
ちなみにこのシリーズの「まちぼうけの生態学」(2011年)が
あたくしの絵本のデビュー作ですからね。

遠藤先生、編集さん&関係者のみなさま、おつかれさまでした。&
ありがとうございました!

なお、今回表紙だけですが、初めての立体イラストになりました。
冗談で言ったら本当になってしまい、150センチ位の大がかりな
ジオラマを作りました。(中身(表紙以外)は絵です)
よろしかったら見てみて下さいませ。

アマゾン→ 「すれちがいの生態学」



| 絵本 | 21:15 │Comments0 | Trackbacks0編集

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岡本よしろう

Author:岡本よしろう

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